【長】野球ボール

「おい一輝!!いつの間にそんな練習したんだ!?」


ソウソウの尋問が始まる。


「バッティング練習始めたのは、ちゃんと骨くっついてからだぞ。それまでは左手以外を鍛えてた」


「右手だけでも飛ぶもんだねー」


励ちゃんが感心したように話す。


「俺、左バッターでまじよかったって思った!!」


一輝の言葉に皆頷いてるけど、あたしには意味分かんない…。


「何で左バッターでよかったの?」


どうして皆納得してるの?




「左バッターは右手が重要なんだ。右手をひねる瞬間こそがバッティングのミートの瞬間なんだよ」


身振りを入れながら教えてくれる。


「じゃあ左手は?いつも使ってないの?」


「いや…左バッターにとって左手は、押す役割を果たしてる。なんつーか、右手の支えみたいなもん?」


「……じゃあ一輝は、その支えがなくても打てたってこと?」


右手だけで打ったんだから、そういうことでしょ…?