【長】野球ボール





「やっぱりそのことか…」


監督はあたし達がきた理由を、分かってたみたい。


「どうするんすか」


ソウソウが改めて監督に聞いた。


監督はあたし達3人の顔を見てから、ゆっくりと口を開いた。


「結論から言うと、俺は一輝を試合に出場させるつもりだ」


「危ないっすよ!?しかもたぶん、あの左手じゃ守備もバッティングも難しいはず…」


ソウソウは素直に不安を打ち明けた。




「何で監督は一輝を出すって考えたんですか?」


冷静な励ちゃんの言葉。


「そんなの簡単。一輝が出させて欲しいって言ってきたからだ」


「え!?一輝が監督に言ったんですか!?」


「いつの間に…っ」


それから聞かされたことに、あたし達は驚きを隠せなかった。