【長】野球ボール

「ん…一輝?」


唇が離れた一瞬の隙に声を出してみるけど、一輝は何も答えない。


けど、やっと唇が離れた…。


「はぁ…一輝?」


一輝を見上げてみるけど、目が合わない…。


一輝も更衣室に入り、扉を閉めた。


そしてその瞬間、目が合った。


ドキッ




やっぱり何かが違う…。


「……一輝?」


もう一度名前を呼んだあたしに、やっと一輝が答えた。


「叶夏…まじ好き」


「あたしも好きだよ?」


ドクン

ドクン


「……ダメ?」


耳元で聞こえる甘ーい声。