【長】野球ボール

「でもやっぱり一番いいのは、素直に気持ちを言うことじゃない?行って欲しくないなら引き止めなきゃ!!」


グッとガッツポーズを決めて力説。


「行って欲しくないけど…引き止めたくはないんだ」


「え…何で?」


励ちゃんの予想外の言葉に、一時停止を余儀なくされる。


「その人将来目指してるものがあって、そのためには第一志望の大学が一番なんだ」


「……じゃあせめて、離れる前に励ちゃんの気持ち伝えないと!!」


大好きな人に、もう会うこともなくなっちゃう…。

あたしだったらそんなの絶対嫌だもん!!




「でも俺のことなんて、何とも思ってないだろうし…」


今まで見たことないぐらい悲しい顔の励ちゃん。


「そんなことない!!あたし…その人のこと何も知らないけど、どうでもいい人にわざわざ報告メール送ったりしないと思う!!」


今の励ちゃんを見てられなくて、あたしはきっぱり言い放った。


「励ちゃんに知って欲しかったってことでしょ!?本当に言わなくていいの!?」