「えっ…いいんですか!?」


思いがけない提案だった。


「いいよ♪スコアなら中学のときよく書いたし」


苦笑いのキャプテン。

聞いて…いいのかな?


「えっと…スコアつけてたんですか?」


「いやー…俺中学は補欠時代が長くてさ、よく書くはめになってたんだ」


「キャプテンが補欠!?」




予想外の言葉に、声を大きくあげてしまう。


ビックリした。


今のキャプテンは、守りの要で、なくてはならない人だったから…。


「だから高校入って、それなりに努力したつもりだけど」


力無く笑うキャプテンは、何だかいつもと違って見えた。


キャプテンでもこんな表情するんだ…。