【長】野球ボール

「こっちが本当の誕生日プレゼント」


そう言って一輝がポケットから出したのは……


「ネックレス?」


「叶夏に似合うと思って。ほら、後ろ向けって」


静かにあたしは一輝の言葉に従った。


首筋にひんやりとした感触。




「……やっぱ似合うじゃん」


向き直したあたしに、満面の笑みをくれる一輝。


「叶夏…誕生日おめでとう」


「バカー…」


もう涙を我慢できなくなった。


「ありがと…一輝大好き」


応える代わりに、一輝はそっと抱きしめてくれた。

だいぶ寒くなってきたけど、心の中はポカポカしてる。


好き過ぎて、涙が止まらない…。

うれしくて泣くって…こういうことなんだね。