【長】野球ボール

「そんなに怒んなよっ…な?」


ようやく補習も終わって、練習の時間。


ムスッとしてるあたしに、一輝はさっきからこの調子。


「無理矢理渡されただけで、俺は何とも思ってねぇし!!機嫌直せよ」


「……ほんとに何とも思ってない?」


「え、あぁ!!本当だ!!」


やっと口を開いたあたしを見て、一輝はうれしそうに笑う。


そして……


「叶夏以外に興味ねぇよ!!」


なんて、うれしいこと言ってくれる。




元々一輝は素直な性格だし……

気持ちが通じてからは、ストレートに言ってくれることが増えた。


そういえば、出会った頃は素直ってイメージ強かったのに……

近頃はそんなことなかったな。


一輝もいろいろ隠してて辛かったのかな?


反対に素直じゃないあたしは、そんなことすら聞けない。