【長】野球ボール

「じゃあ叶夏ちゃん…爽をフッたの?」


あたしが一輝のこと好きなの知ってる励ちゃん。

そう考えて当たり前だよね。


とりあえずあたしは、さっきのできごとを全て話した。




「あー…そういうことね」


「本当にビックリで…!!」


「爽の気持ち聞いて、素直に何て思った?」


「えっとね…そう言われてうれしかったよ?あたしだって、できるんならもう泣きたくないもん」


「うん」


「でもね?一輝がいるから泣いちゃうあたしがいるわけで、何ていうか…一輝がいないと笑えないような気がするの」


優しく相槌をとってくれる励ちゃんだから、自然と本音が出てくる。


「ソウソウのこと好きだけど、やっぱり一輝への好きとは違うんだ…」


そこまで言ったとき、突然後ろから声がした。


「今はそれでいいよ。絶対俺を好きにさせてみせるし」