【長】野球ボール

「励ちゃーん!!」


励ちゃんがやっと捕まったのは、やっぱり練習が終わってからだった。


「あ、叶夏ちゃん。今アイシング頼もうと思ってたんっ…だ!?」


励ちゃんの最後の言葉がおかしくなったのは、言うまでもなく…あたしが体を揺すったから。




「どうしたの?」


「……ソウソウに告られた」


「へ?」


あたしの言葉に当然励ちゃんもキョトンとする。


「ど、どうしようっ」


「え?本気?何で?」


流石の励ちゃんも目を見開いて、少し焦ってるようだった。


「分かんないよー。練習前に…いきなりっ」


「嘘…爽は叶夏ちゃんのこと、ただの仲のいい友達だと思ってるんだと思ってた」


「あたしだって!!」


結局、混乱の輪を広げるような形になってた。

励ちゃんでさえ知らないなんて…。