【長】野球ボール

「……まじで俺にしよ?」


その言葉と同時に、あたしはソウソウに包まれてしまった。


「そ、ソウソ…!?」


意外とガッシリしたソウソウの腕に、少し力が加わる。


「ちょっ…ソウソウ!?」


「泣いてるキョンキョン…もう見たくねぇんだよ」


耳元で聞こえるのは、いつもより優しくて低い…消えそうな声。




「俺なら泣かせねぇし、もしキョンキョンが泣いてても…すぐ涙止めてやる」


驚き過ぎて動けないし、声すら出せない。


「ほら。今だって涙止まってるだろ?」


そう言ってニコッと微笑むソウソウと、超至近距離で目が合う。

だ、だって…ビックリして涙も止まるに決まってるじゃん!!


「俺も気付いたばっかなんだけど…俺さ?キョンキョン大好きみてぇ」


笑顔全開のソウソウの顔。

胸が高鳴るのが、嫌でもよく分かる。