【長】野球ボール

「キョンキョンどした?調子悪い?」


それは練習前のこと。


「ううん…大丈夫」


座り込んでるあたしに気が付いて、気遣ってくれるソウソウ。


「……もしかしてまた一輝絡み?」


ソウソウは何でこんなに勘いいかな?

いっつもバレバレだよね…。




「あたしと一輝はケンカしても、ずっと友達ではいられるけど…噂広げちゃってる女の子と何も変わらないんだよね」


「どういうこと?」


「女の子としては、一輝の特別じゃない。昨日一輝、あたしに女はめんどくさいって言ったんだよ?」


「だからそれは…っ」


ソウソウの優しい言葉を聞かないように、声を重ねるあたし。


「何でこんなに辛いのかな」


そして、また涙が溢れる。

おかしいな…あたしこんなに泣き虫だった?