【長】野球ボール

「……ううん、すごいうれしい!!ありがと」


あたしは一輝にもらった野球ボールを、精一杯手を伸ばして空高く掲げた。


「……ん」


頭をかいて照れる一輝。


「皆この一球に全部賭けてるんだよねー…」


「うん…?」


「今なら分かるよ。このボールの大切さとか重さが」


「……叶夏変わったよな?」


急に一輝が真面目な顔になった。




「まーたバカにしてる?」


「んなわけねぇじゃん!!なんて言うか、俺は…今の叶夏の方が好きだから」


「えっ」


「あっ…違くて!!そういう意味じゃ…!!」


一輝の言葉に驚くあたし…。

必死に否定する一輝…。


微妙な空気が流れる。