「叶夏?そんな哀れみの目で見るな」


「へ?ご、ごめん!!ついっ」


「ついって…。お前が無理矢理誘ったんだろ!?」


「あはは!!今日も付き合わせちゃったし、今度何かお礼するね」


「別にそんなんいーって」


「前あたしがケガしたときのこともあるし」


歩けないからって、色々助けてもらったからね。




「まじでいいって!!今日が誕生日なんだから、変な気遣うなよ」


そー?と首を傾げたあたし。


「あ!!今自分で言って思い出したっ」


急に慌てて鞄を探り始めた一輝。


「誕生日おめでと。ほらっ」


あたしのブランコめがけて一輝が何かを投げてきた。


「……誕生日プレゼント」