「はぁー…」


ため息をついてから、家に入った。


今日は久しぶりに一輝と普通に話せたなぁ…。

ゆうくんの話、もうできないんじゃないかって思ってた。


でも一輝からしてきたってことは……

もう何とも思ってないのかな?




あ…っ。

あたしの頭に巡るのは、冬嘉ちゃんの言葉。


『一輝くんだって、いつまでも叶夏ちゃんのこと好きだとは限らないんだからっ』


そんなの分かってるよ…。

人の気持ちは変わるもの。


でも……


『叶夏の誕生日近いもんな。よかったな』


一輝があたしの誕生日を覚えてくれていた。


トイレの日って覚えられてるのかもしれないけど。


……すごくうれしかった。