【長】野球ボール

彼女の名前は桃井冬嘉。


色白でふんわりしてる、かわいい女の子。


一輝と冬嘉ちゃんの関係…。


よく分かんないけど…何でかモヤモヤする。


あたしに何かを言う権利とか、する権利なんて…ないのは分かってるんだけど。




「最近…冬嘉ちゃんと仲いいよね」


いつもの帰り道、ついにあたしは一輝に言ってしまった。


「別に…仲いいってほどじゃねぇよ」


返ってきた素っ気ない返事。


予想通り、微妙な空気が流れた。


でも一輝とのこの変な空気にも、もうだいぶ慣れてしまってた。


「…そっか」


話したくないならいいよ。


もう何も聞かない。