【長】野球ボール

あたしの小さな抵抗も意味なく、唇が重なった。


相変わらず優しいキス。


でもちょっと…前とは違う感じ。


一輝が近くにいるから?

見られるかもしれないから?


ドキドキが止まらない。


そして、そっと唇が離れた。




「次は…叶夏からして?」


耳元で聞こえる甘い声。


もう反抗する気もなく…。


あたしもゆうくんの唇を求めた。


このとき……

一輝とゆうくんの目が合っていたことなんて、あたしが知るはずもない。