【長】野球ボール

「……叶夏さっきから一輝見過ぎ」


ゆうくんの声がボソッと聞こえる。


「俺といるときぐらい、俺だけ見てよ…」


ドキンッと胸が鳴る。


そして至近距離で視線が絡み合う。




「ま、待って…」


何の合図かすぐに分かって、少し間をとる。


「何で?ダメ?一輝がいるから?」


「だって…恥ずかしいよっ」


「……いーじゃん。一輝にしか分からないよ」


確かに女の人は、あたし達に背を向けて座っている。


けど…一輝からは丸見え。