【長】野球ボール

「タイムお願いします!!」


耐え切れなくなったキャッチャーの大野さんがタイムを取る。


そして皆がマウンドに駆け寄った。


何を話しているのか、ベンチにいるあたしには聞こえないけど…。


それでもあたしは、その光景を見つめていた。


もう点なんか入れられたくないっ。




野球っていうスポーツは、9回裏2アウトまで何が起こるか分からないってよく言うよね。


それほどまでに、大逆転の可能性もあるってこと。


例え今みたいに5点リードしていても、取られるときはあっという間に取られてしまう…。


野球のいいところでありながら、厳しいところでもある。


今あたし達はその壁を目の当たりにしているんだ。