訳あり二人暮らし



「…ふーん、あんた恩人にそんな態度とっても良いわけ?」


…何故か、彼の口調が変わりさらに抱き寄せられる。


なっなんで、何これっ…何この状況…!?


…辺りは月明かりに照らされているだけ。


私を見下す彼の顔は暗くてよく見えないけれど。

彼が纏う空気の様なものが、なんというか…

魔王のような、悪魔のような…とにかく怪しげな黒い空気に変わった気がした。


「や、だっ…」

震える声で小さく呟く。

なのに、彼にはその言葉がしっかりと聞こえていたみたいだ。


「何が嫌なのかな…俺、あんたの事助けてあげたんだけどなー…?」