「…ありがとう」 ぼそっと言ってやったのだ。 すると彼はフッと笑いその表情どうにかなんねえの?とか冗談混じりに聞いてくる。 「しょうがなくですから…しょうがなくありがとうとか言ってあげたんですからね…」 私はこの人を信用している訳じゃないから。 …この人も、男の人も、絶対に信用しない。 日常的に見る街灯でさえもさっきまでの状況を踏まえると久しく思える今。 私はその人工的な光に群がる虫達をじっと見つめ考えるのだった。