訳あり二人暮らし



恐くなってきた私は早足でもと来た道を引き返そうとする。


大丈夫大丈夫…なんて平静を装ってみるけれどその目は潤み、息は乱れていた。

それでも私は右へ左へと進み、そろそろ家に着くんじゃないかと思ったのに。


やだ…なんで、こんな道知らないんだけど…

どうしよどうしよ…も、もしかして私、迷子になっちゃった…?


そう自覚して私はその場にしゃがみこんだ。


『かくれんぼしよう』

『そう、ここで目を瞑って20秒数えてろ』


『あの事…誰かに言ったら殺すからな』


思い出したくないのに…昔の記憶が甦ってくる。

私の身体は震えていた。