訳あり二人暮らし




そして自分自身を落ち着かせるように小さく深呼吸。

それを何度か繰り返し、私は言った。


「馬鹿じゃないですから、それくらい分かりますっ…!」


我ながら上手くハキハキと言えたんじゃないかと思う。


「へぇー、凄いね?じゃ、お兄さんに教えてくれるかな?」

「まっまだ疑ってるんですか…?」


そこまで私の事を馬鹿だと思っていたのか…

男の人の中でも、この人は上位に入るほどの意地悪なんだろうな…なんて頭の片隅で考えながらそれと同時に私の家の外観を伝える。