「…やっぱお前馬鹿だわ」 プッと吹き出したかと思えばニヤニヤと目を細め言われる。 私はその言葉を無視して、今度こそ「なんですか」と強めに言った。 「あー、あのさ。家の場所は覚えてなくても、家がどんな感じだったかとかは覚えてねえの?」 馬鹿でも流石にこれぐらいは分かるだろ?なんて聞かれると男の人だと分かっていても流石に苛立ちを覚える。 私の事を馬鹿馬鹿って…。 やっぱり、男の人は暴言ばかり吐くものなのかな… この人に対する苛立ちと不安を自分の心の中に隠すようにキュッと口を結び俯いた。