「え、あっせ瀬山君…お皿くらい私が洗うのに…!」
まさか瀬山君が家事をしていると思わなかったので少し面食らってしまった。
「さすがに俺でも家事全部押し付けるとかはしないから」
やって当たり前、というふうに言い手を動かしている。
「そ、っか…確かに優しい時もあるもんね」
いつも意地悪という訳では無いということはよく知っている。
「優しい時もある、じゃなくていつも優しいからな?」
有無を言わさぬ笑顔を向けられ思わず目を逸らした。
「…まあとにかく、今川は明日の用意でもしてろ」
明日…ってそういえば入学式!
何も準備をしていない事を思い出し彼の好意に甘えることにした。
