確かこの茶色い屋根の家を曲がって…と見えた見えた。
さすがにもう迷わないよ。
1人で帰れるもん、なんて思いながらムフフと笑いアパートに辿り着く。
102号室、102号室…お、ここだ。
鍵はかけていかなかったはず、とそのままドアを引き中に入る。
瀬山君の靴がある…ということは家にいるよね。
そろそろとリビングに向かえばそこに彼はいた。
「たっ、ただい…ま…?」
ちょっとした挨拶でさえもなんだか照れくさく感じてしまい疑問形となってしまう。
「おかえり?」
彼もフッと笑いながら私に合わせてか疑問符を付け返してくれた。
そんな何気ない会話が少し、心地よいと感じてしまう。
