「口ではなんとでも言えますからね…そういえば高2、ですよね?高校はどちらに?」
まだまだ突っ込んでいく紗苗が面倒になったのだろうか。
もうどうにでもなれ、というふうに溜め息をつき瀬山君は質問に答えた。
「ああ…野城高だよ」
…それを聞き、紗苗が引きつった笑顔を浮かべながら私と目を合わせる。
「野城高って…私達と、同じ…?」
野城高なんてあそこしか無い…
それに、野城高校はここからそう遠くない。
ここに住むと決めた時点で同じ高校である可能性は十分あっただろう…。
私は戸惑う紗苗に、コクリと頷いた。
