「今日の教室掃除の当番は1班な、以上。じゃあ号令〜」


「きりーつ、礼」


「「「さようならー」」」


先生の、長すぎない話が終わり、号令が終わると、ガヤガヤとみんな教室から出て行く。



「花歩〜、掃除しよ〜」



そう言われ、雛子に箒を渡される。


掃除当番は出席番号順に振り分けられ、私と雛子は1班なのだ。


「ありがと」


箒を受け取り、しぶしぶ掃除を始めた。





「相川さん!」




自分を呼ばれる声に、びくっと肩が震える。




男の子の声。