「ねぇねぇ、万琴ぉ~つまんなぁ~い!なんか面白い遊びないのぉ~?」
あたしの真横にいる小学6年生くらいの少女があたしの横腹を突っつきながら話す。
『……』
「水零さん、その語尾に~と伸ばすのはやめていただけませんか。」
そして、さらに少女とは逆の横斜めにはびしっときめた執事服の男性が少女に向かって話し出す。
「えぇ~どうしてぇ~?これがアタシの話し方なの~影の方こそ、その敬語やめてよぉ~ただでさえ暑いのに堅苦しい喋り方イヤ」
「私のは癖みたいなものですから、直りませんよ。あなたはまだ子どもでしょう?ちゃんと直せる筈ですよ。」