エルフリーデ~白髪の魔女~

「嬉しい、嬉しいわ!エッダ!私、お姉さんになったのね!」

少女は飛び跳ねて喜びました。

その喜びようといったらありません。

まるで奇跡を目の当たりにしたようでした。

エッダはそんな少女を見て、伝えてよかったと思うと同時に、隠そうとした少女の両親への怒りがこみ上げました。


_どうしてこんな良い子が、見た目が奇異であるからって、こんな生活を強いられなければならないの!

_兄弟が生まれた事実さえ、伝えてはいけないというの!


エッダ自身も、幼い頃に、赤毛をバカにされ、苛められたことがありました。

それでも、兄弟も、両親も、いつも彼女の味方でした。

でも、少女にはその味方がいないのです。