しかし、言い出した本人は一度も地下室にきませんでしたし、応援の伝言もありませんでした。

なぜかって?

簡単なことですよ!

口では良い事を言う母親も、『悪魔』のような娘が怖かったのですから!

さらに母親の娘への想いは、時が経つごとに薄れてゆきました。


それでも少女は毎日勉強しました。

顔も覚えていない両親に会うために。

この小さな部屋から出るために。

応援してくれる人のために。

そして_


『悪魔』ではなく、『名前』で呼んでもらうために。