弟エンゲルの誕生は、少女にとってとても嬉しい出来事でした。
しかし、実際のところ、少女にとって悪い出来事でした。
というのも、少女の両親は跡取りとなる息子を手に入れたことで、いよいよ少女を邪魔だと感じるようになったのです。
「ねえ、あなた」
母親がエンゲルの頭を撫でながら夫に
話しかけます。
「やっぱり、うちに『悪魔』はいちゃいけないわ。可愛いこの子が呪われてしまうわ」
「なんだ、私もそう思っていたところだよ!」
父親は嬉しそうな笑みを浮かべます。
そして嬉々とした表情のまま言いました。
「ファラー家の次期当主は、エンゲルだ。エンゲル一人いればいいんだ!」
しかし、実際のところ、少女にとって悪い出来事でした。
というのも、少女の両親は跡取りとなる息子を手に入れたことで、いよいよ少女を邪魔だと感じるようになったのです。
「ねえ、あなた」
母親がエンゲルの頭を撫でながら夫に
話しかけます。
「やっぱり、うちに『悪魔』はいちゃいけないわ。可愛いこの子が呪われてしまうわ」
「なんだ、私もそう思っていたところだよ!」
父親は嬉しそうな笑みを浮かべます。
そして嬉々とした表情のまま言いました。
「ファラー家の次期当主は、エンゲルだ。エンゲル一人いればいいんだ!」


