私の瞳を射抜くかのような、真っ直ぐな瞳

彼の息づかいがわかるほど、近い距離


彼までの距離は、あと数センチ

近いはずなのに

そのたった数センチが

やっぱりまだ遠く感じる



「別に俺は、あいつを好きなままでも構わない」


「えっ…?」


「……お前を必ず好きにさせてみせる」


「……っ!?」


「ま、これからたくさん誘惑すっから

覚悟しとけ?」


「なっ…!」



いたずらっぽく笑う吉瀬君

そんな彼の笑顔に

私の心はもうすでに

誘惑されかけてるような気が……する


それにしても吉瀬君

こんなキャラだったっけ…?