その時はじめて蒔田君を見て

実際に話してみて分かった


(そりゃあモテる訳だ…)



そして去り際に蒔田君が一言



「じゃあね、宮村さん」


「なっ、なんで私の名…!」



バタンッー




どうして私の名前を知っているのか

聞こうとした瞬間に扉が閉まってしまった


扉が閉まってから蒔田君は

キラキラとした笑顔で

私に手を振ってくれた


そんな彼の笑顔を見て


ドキンッー


と一つ、私の心臓が高鳴って

胸を鷲掴みにされるような感覚になった


これが私が蒔田君に恋をしたきっかけ