〖陽side】


「ふぁ…」

思わずあくびがでる、土曜の昼下がり。

僕は縁側に寝転び、日光を浴びながら瞼を閉じようとしていた。


「ハル、ハル!」


…ハル、とは僕の名前。

そしてこの声はじいちゃん。


頼まれるのが面倒だと思った僕、大谷(オオタニハル)は、そのまま狸寝入りをした。


「ハル?
なんじゃ、寝とるのか。」

「………」

「そうかそうか、よーくわかった。
ならこのワシが、」