__コンコンッ
「花華~?熱は?学校行けそう?」
あたしが体温計とにらめっこしていると
お母さんが部屋に入ってきた。
「ん~。37度5分。でも休みたくない…」
「あ~結構高いね…。まぁ入学式は短いから…頑張って行く?お母さん車で送って行くよ?」
「うん…行く…。車お願い。」
「わかった。ゆっくり用意しなさい?まだ時間はあるから。」
「はーい。」
お母さんはあたしの自慢のお母さん。
若くて綺麗だし、優しいし、
あたしのこといつも心配してくれてて。
こんないいお母さん他にいるかな?って感じ。
いつもあたしが体調崩して迷惑かけてるから、
高校からは自分で体調管理して、ちゃんと学校行くって決めたんだ。
なのに初日からこれだよ…