「僕、せーかいだね!」
「コイツの感覚、俺でもわかんねぇー。」
「星がわからねぇ~なら皆わかんねぇ~じゃね~の。」
「すげーひろいんやな。ここ、」
「これを狭いなんて……。」
だから、狭いんだって。
ホントに。
「私こっちだから。
皆の方が早いかもだから、先部屋戻ってていーよ?」
「えー!待っとく!男だけの部屋とかイヤだもん!」
倉庫、男しかいないんじゃない?
とは、いわない。
なんか、めんどくさそうだからね。
「ありがと♪できるだけ早くおわるよ!」
皆待たせちゃだめだよね。
私は女湯と書かれたのれんを小走りでくぐった。



