「まぁ、ここが私の部屋。



狭いけど我慢してね?」









そういいながら中に入っていく玲ちゃん。





僕達も後を追って入るのだけれど……








「でっか!………これ、ぜんぜん狭くないよ…」








僕がずれてるんじゃなくて、玲ちゃんがずれてるんだよね?



うん。そうだよね??









「でかいじゃないですか……




その割にものが少ないですけど。」







「それわいも思ったわ!


女の子の部屋じゃなかれへんで!」









「そんなこといっちゃ、だめでしょ~に。」







「俺もそう思う。俺もこんな部屋だから、いえる筋合いないけどな。」










うんー。僕も思ったー。








「普通よ。布団持ってくるから、まってて!」





そう言いながらバタバタとどこかへ消えていった玲ちゃん。












「玲ちゃん、すごいねー。」







色々と。




玲ちゃんの周りにいる先代方。



入ったときにみた強面の男たち。





玲ちゃんに敬語を使うさっきを取り巻いていた男。




この部屋に来るまでに仕掛けられていたトラップの数。






そしてこの部屋の大きさ、ものの少なさ。








普通の年頃の女の子なら絶対にありえない生活をしているんだ。







「玲気持ち、分からなくはないな。」







そして、絶対的王様もまた。





彼女と同じようにあり得ない生活を送ってきてる。