「あの~~~~。」
「なに?」
その男が振り返った。
その瞬間、私は時間が止まったかのように固まった。
だって、とっても
「……綺麗………………。」
本当にそれ以外でしか表せない。
黒の少しだけ長い髪と藍色の目。
すっと筋の通った鼻に真っ白な肌。
って、私、変態みたいじゃんか!!
「どうかしたか?」
「いえ…………、あの、理事長室ってどこかわかりますか?」
その男は私を上から下までみると、口を開いた。
「お前………………………女?」
??
私が男に見えるのかな??
「そうですけど。
それより、理事長室どこですか?」
するとまた私の質問はスルーされた。
「お前こそ。
ここがどこかわかってんのか?」
え?頭いかれたのかな?この人。
「知ってますよ。
聖ヶ丘学園。通称不良学園でしょ?
だから、理事長室、どこですか?」
だが、男の口からでたのは
衝撃の言葉。



