きもい。まじきもい。 「そんな…!」 「もう私の用は済んだからずっとここで泣いてたら?」 じゃ。と言って旧音楽室を出ると加奈子が扉の横の壁に寄りかかっていた。 「加奈子、文句のひとつでも言ってきたら?」 「ひとつじゃ終わらないからいいや。それに、ほとんど朋美が言いたいこと言ってくれたし。」 「そ。じゃ、帰ろっか。」 「そうだね。」