「早く出て行ってくんない?俺、寝てたんだけど」 「え!あ、はい。すみません…」 何あいつ。感じ悪すぎ! 私はちょっとイライラしながら屋上の扉を閉め、走って階段を駆け下りた。 顔はかっこ良かったけど、性格悪すぎ。 大体、屋上なんかで寝てるほうが悪いんだよ! イライラしながら廊下を歩いていると、後ろから誰かに呼ばれた。 「風乃―!」 振り返ると、中学からの友達の吏緒がいた。 ものすごい速さで私に飛びつく。 いつも元気だなあ。