体育館に着くと、この前みたいに女子で溢れかえっていた。 「栗原ーーー!吏緒ーーー!」 遠くから私たちを呼ぶ声。 上戸君だった。 「来てくれてありがとう。」 部活着、似合ってる。 ちょっとかっこいいかも。 「全然いいよー! 風乃も行きたがってたしー」 「吏緒ー!変なこと言わないでよ!」 吏緒を睨みながら言い返した。 ちょっと行きたかったのは事実だけど。 「俺は栗原が来るの楽しみだったけどなー。」 えっ? 聞き間違いじゃないよね?