~♪~♪ 携帯のアラームが鳴った。 時刻は7:50。 入学式は8:00から!? やばい!! 「なんで誰も起こしてくれなかったの!」 私、栗原風乃。 今日で高校1年生になるの!! でも、今それどころじゃない!! 絶対このままじゃ遅刻する。 急いで準備しなきゃ。 「お母さーん!!昨日起こしてって言ったのに―…」 私は下にいるお母さんに思いっきり叫んだ。 「何回も起こしたわよ!」 怒った声が返ってくる。 はぁ、入学早々遅刻なんて… 半べそをかきながら急いで準備をする。 気分はもう最悪…。