って感じの出来事

だったんだ

今じゃもう黒羽は

見た目で判断

しなくなったし、

般若顔は余り見ない

「で、何が敵わないのー?」


アミは顔を傾げながら

ぼくに言う

「だってあの時、何も知らないのに全て知ってるような顔で言うんだもん」



「だから?」

「アミは何でも見てるなーってアミは見た目では絶対に判断しないしさぁーよく見てるなーって」



「だって…ね?」

アミはまた何かを

知ってる顔で言う

「ルイは…絶対に人の物を取るような事は絶対しない。逆に自分が大好きな物でも人にあげちゃうくらいじゃない!これは幼なじみの私が知ってる特権なの」






アミ…すごく真剣な顔で

ぼくに訴えてくる…

確かにぼくは人に…

例え自分が大切な物でも

人にあげるのが癖だ…

そんなところまで

見てたんだ…

「それと…ね…ルイ?」

アミは立ち上がり…

背を向ける…

「何?アミ?」

そして顔をこっちに

向ける…