桜舞う季節に ー君が教えてくれたことー



でも……言うって、

決めたから。



「私………」


涼は、

不思議そうな顔をしている。


ちゃんと、伝えるんだ。


私の思いを、全部。




「涼のことが、好き」



言っちゃった……。


私は、目をつぶって、

下を向いた。


私……振られちゃうのかな。


そう思ったら、

涙が溢れてきそうだった。




でも……私、こんな

ありきたりな告白しか

できないけど……



涼を想う気持ちは、

誰にも負けないよ。