その日は、心がもやもやして しょうがなかった。 あの子、誰だろう? 涼の彼女かな。 涼はかっこいいし、 彼女くらいいるよね。 あの女の子も、 可愛かったし……。 家に帰ってから、 ベッドに寝転がって そんなことを考えた。 ―――私の片思いで、 終わっちゃうのかな。 こんなに、涼のこと…… 好き、なのに…。 そう思ったら、涙が出てきた。