私がうつむいていると、 涼が急に話しかけてきた。 「絢香、浴衣 似合うじゃん。 可愛い」 ドキドキっていう心臓の音が 最高潮に達して、 私は思わず胸を押さえる。 私は男子に“可愛い”何て 言われたことがなかったから、 どうしていいのか 分からなくて、 「あははっ、お姉ちゃん、 顔が真っ赤」 何て鈴香にまで 笑われる始末だった。