涼が亡くなってから、 私は自分の世界から 色を失くした。 もう……、 何も見たくない、 聞きたくない、 食べたくない。 涼のお葬式に出席しても、 私はほぼ放心状態で。 涼が亡くなった。 この現実を、まっすぐに 受け止めることができなかった。 そして、部屋から出なくなって、 1週間。 私はいつものように、 ベッドに突っ伏していた。 涼は、私の全てだったんだと、 この時始めて気付いたんだ。