桜舞う季節に ー君が教えてくれたことー






私がレジまで商品を

持っていこうとすると、


私の頭に涼の手が触れた。



「あ、似合うじゃん」



涼は、私の頭にピンを

つけたらしい。



ラインストーンが

星の形にならんだ、


きれいなヘアピン。



「これも買ってけよ、絢香」



「えっ......、うん」