「佐々木さん! この問題の答えはなんですかっ!」 ん......? あ、あ、あれ? 私、寝てた? うわぁー、最悪。 数学の先生、めっちゃ起こってるし。 「すっ、すみません! 聞いてませんでした......」 私は先生に謝ると、 涼に耳打ちした。 「涼! なんで 起こしてくれなかったの?」 「だって、絢香の寝顔が 可愛かったから」