1月がもうすぐ終わる、という日に、 私はまた病院に来ていた。 「絢香、明日は夜に病院来れる? 帰りは送っていくから」 「わかった。でも、なんで?」 夜に病院に来い、なんて......。 そんなこと、 言われたこともない。 涼に聞いても、 秘密、としか言わない。 私はしぶしぶ頷いた。